2009-05-24
デジタル良し。アナログさらに良し。
-自社で行う制作技術のトライ&エラー-
今回は今春に立ち上げた自社ウェブサイト「万年筆NeO(ネオ)」について書きます。
当社の業務は、お客様より依頼いただいたWebサイト制作を要件とご予算に合わせて開設させることですが、ネットの世界では、常に新しい技術やサービスが展開されており、新たな施策を用いる場合お客様のお金(制作費)をいただきながら実証実験を行っていることにもなります。
そこで、社内で自由に「触れる」(遊ぶ 試す 考える)サイトとして立ち上げたのが「万年筆NeO」です。
コンセプトは、万年筆で「書く」「描く」「画く」楽しさを再発見するサイトです。
「なぜ万年筆を扱ったサイトなの?」との問いにはいくか理由があります。
1.意外とブーム!ビジネスマン&ウーマンの間で万年筆が流行っています。
現代の仕事はデジタル漬けになってしまいがち。その反動からか、仕事でもPCを使うシーンと手書きを使い分けている人が増えています。それは今回サイトの取材を行う過程で感じました。
まして、プライベートで書くハガキや手紙などは筆や万年筆で書かれる方が増えているようです。
季刊「趣味の文具箱」(エイ出版)を読むと、手書きと万年筆の面白さに魅了された老若男女が沢山紹介されてます。
2.我が社のルーツは万年筆店
私の母方の祖父は戦前~戦後熊本市内で万年筆の製造販売をおこなっていました。
仕入れて売るのではなく、軸を切り出して、ペン先をつけてネジを切ったキャップなど全部自分で作って売っていたのです。
その後、母は父と文房具店を創業しました。その店内でもっとも高価な筆記具が万年筆です。だから私は子供のころから万年筆は筆記具の王様だと思っています。
3.趣味の対象になる
万年筆の値段は安いものはプラチナ(PPQ-200)210円から上はアウロラ(ジュエリーリフレッシソリッドゴールド G10)100万円越です。
さらに骨董的価値があるものだったらもっと高価なものまであります。感覚としては宝石や時計収集マニアに近いようです。
万年筆の基本機能は紙に書けるということですが、面白いことに値段と書き味は比例しない。
高級万年筆だから書き味が良いとは限らないし、ペン先の調整、インク、紙を変えることで無限の可能性があるのです。このあたりが趣味の対象になる所以なのでしょう。
番外編.万年筆の思い出今の20代の人の中には万年筆を使ったことが無い(存在すら知らない)方もいらっしゃるようです。
数年前、自宅の机を整理した際に出てきたのがこのセーラーの万年筆だったのです。

それは私が中学校に入学する時、両親から入学祝に贈られた物でした。
あの頃(1970年代)中学校への入学祝といえば万年筆が主流でした。(当時、学研の「中一コース」も旺文社の「中一時代」も4月号の付録に万年筆が付いてきた。)
小学生までは鉛筆と消しゴムで過ごしてきたわけですから、万年筆は大人の入口で渡される証明書のようなもので、
「中学生=万年筆=大人」なのです。
ですから、あたらしい学生服の胸ポケットには万年筆が誇らしげに輝いていたものです。 (英語の授業ともなるとクラスの誰もが鉛筆をしまい込んで万年筆でノート書きしてた。)
この万年筆をよくみると自分の名前が軸に彫られているのです。これは母が彫ってくれたもので、すでに述べたとおり、結婚前は実家の仕事を手伝いながらペン軸に名入れをする技術を身につけていたようです。
懐かしさのあまり、少し水洗いしインクを入れてみると目詰まりもなくスラスラと書き出せるではありませんか。まさに万年筆。それからというもの、ハガキや手紙、手帳など特にプライベートな事を書くのには万年筆が最高です。
「見て良し」「持って良し」「触って良し」「書いて良し」・・・・万年筆の魅力再発見です。
いろいろ書かせていただきましたが、「万年筆NeO」では「真面目な実験」に「チョットゆる目な感覚」をプラスした手書きの面白さを伝えていけたらと思ってます。













