これは私と知人の若い社会保険労務士との会話です。
彼曰く、とある観光地のホテル旅館組合から彼に講演依頼があり、近く組合員を対象にした業界活性化について講演会を行なう予定になっているとのこと。
そのテーマとして
『Webサイトは宿泊や宴会で利用する顧客だけをターゲットにするのではなく、もっと人材確保に活用すべきだという話をしようと考えているがいかがなものか』
ということでした。
社労士ならではの切り口だと思いました。
それをきっかけに企業Webサイトについて会話は盛り上がりました。
以下まとめてみると。
ホテル旅館業でWebサイトを使うといえば、客に通常施設やサービスと料金案内を見ていただき、宿泊や宴会の予約申込みまでもってくる事が最優先なのである。
そのため、サイト内では施設案内に始まり、料理、料金、イベントなどお客の目を引くよう随所に工夫を凝らし、写真に至ってはどこから撮るとこんなに立派に撮れるのかと思うほどの出来映えのものを掲載している。
と、ここまではどのホテルや旅館もあまり差がつかないのです。
多少Flash(動画)などを駆使し目を引くようにしたところで客の気持ちをどれだけ繋ぎ止められるでしょか。
そこで活用して欲しいのが、オーナーやスタッフが書くブログです。
使い方としてオフィシャルサイトでは、先書いた施設やサービス内容など基本的な情報をしっかり伝えることにこだわり、一方ブログではスタッフ、館内外、地域の観光情報などカジュアルな情報を伝えるのです。
すでにオーナー自身が取材し観光情報など細かに発信しているところもずいぶん増えています。
ここで特に言いたいのはオーナーだけでなくスタッフも巻き込んで情報発信者になっていただきたいのです。
それも出来るだけイキイキした生の情報を出すことにこだわってもらいたいのです。
そんな情報はお客様だけが見ているわけではありません。
いざ求人しようとした際に強力な会社案内となって、優秀な人材が応募してくる可能性を秘めているものです。
私も過去自社で求人を行なった際、面接のとき事前に弊社のWebサイトを見たかどうかの確認をしたところ10人中9人が見てきたと答えました。
サイトを見た理由の多くは所在地を確認したかっただけだったかもしれないが、もしブログに目が止まりそこからスタッフがイキイキと働いている様子が感じられたらどれだけモティベートされるでしょうか。
入社面接は雇い主のためだけにあるのではありません。
この会社に人生の一時期を預けられるかどうかを判断する雇われる側の厳しい眼も光っているのです。
大企業と比べて物や金では圧倒的に不利な中小企業でも、人間力なら勝ち目が有る。
というより、人間力でしか勝負できないのが小さい会社です。
現在のような就職難の時代だからこそ中小企業にとっては優秀な人材を確保できる絶好なチャンスであり、まして上記のようなホテルや旅館業など『人間力=サービス力』そのものです。
ここを改善向上させる事は遠からず収益アップに貢献するはずです。
とにかくWebサイトの効果は、そこで直接利益を得ることだけではない。
数値化するのが難しい部分だが、確実にその企業ブランドを高める効果も担っている。
すこし時間はかかるが、自社だけにしか無い情報を発信しつづけることは長い目で見ると決してムダにはならないものです。
数年前から続いてきたブログブームもひと段落といった感がありますが、これからが本当にブログを活用する時期にきたのではないでしょうか。












