今年は国内のTwitter元年といわれているようですが、以下グラフで示すとおり昨年から徐々にユーザーが伸び始め今年に入って急激に増加しているのです。
私自身も、昨年からTwitterは知ってはいましたが、実際アカウント取得したのは今年2月でした。

Twitter利用者グラフ

Twitter利用者数
また、表で注目するべきなのは、リーチ率(接触者率)で、2009年11月が3.9%だったのが、2010年6月には15.1%に達していることです。
リーチ率とは、ある特定のWebサイトについて一定期間内にどれだけの人が閲覧したかを値で示したもので、利用者の総数に対して、そのWebサイトを訪れた人の数が、比率(%)で表されます。
広告の分野において一定期間内に広告を見た人の数を示すのに用いられる「累積到達率」と同様の概念です。
そこで、このTwitterのリーチ率15.1%とはどんな意味を持つのでしょうか。
「クリティカルマス」とはマーケティングに関する用語で、ある商品やサービスの普及率が一気に跳ね上がるための分岐点となっている普及率のことをいいます。
ある商品やサービスが市場に登場すると、最初は最も先進的なイノベーター(革新者)と呼ばれる消費者層に受け入れられ、次に新しいものに敏感なアーリーアダプターと呼ばれる利用者層に広まっていく。それから徐々に、保守的な利用者層に広がっていく。このとき、市場全体の普及率がクリティカルマスに達すると、それまでの普及率の伸びが一気に跳ね上がると指摘されている。クリティカルマスとされる普及率は、市場の約16%であると言われているのです。(参考:IT用語辞典BINARY)
ということは、2010年6月時点でTwitterのリーチ率はその分岐点に達しようとしていたことになります。
さて、このようにユーザー数が確実に増えている媒体ではあることは分かりましたが、実際ビジネスにはどのような活用が可能なのでしょうか。
私は先日、企業としてTwitterを活用している(有)九州ホールセール/「革水」http://www.kawasui.com/ 運営責任者の藤木幸広氏にお話をお伺いしてきました。

「革水」の運営責任者 藤木さんと
この会社は、30年前から革専門クリーニングをアパレル、デパート、一般クリーニング店の下請けとして業務されてます。また10年ほど前からは一般ユーザーさまとの直接取引も始めたそうです。
Twitterアカウント「@kawasui」の取得は2009年9月で、現在18000人以上のフォロアー数をお持ちです。
Twitterを始められたきっかけは、昨年ホームページを開設されたおり、制作会社様からTwitterの利用を勧められたということです。
藤木さん自身「営業は苦手でとても売り込み出来ません。」といわれるとおり、投稿の内容は「革は洗うことが出来る」「仕事への想いやこだわり」「革のメンテナンスについて」が中心です。
その後ブログも開設し、洗う前と洗った後の商品を写真と文章で説明しておられます。
ここにも藤木さんの技術の高さと実直な仕事への姿勢が感じられ、ユーザーの方に厚い信頼が寄せられてると感じます。
こうした努力のおかげで、Twitterからのホームページのアクセス数増加と問合せが確実に増えているとのこと。先日も、首都圏の有名なビンテージ革製品コレクターの方からの仕事の依頼に対応されたそうです。
このようにTwitterだけでなく、その他のIT媒体も融合するマーケティング手法で上手くユーザーを取り込んでいらっしゃいます。
1.Twitter Attention(顧客の注意を引く)
↓
2.ブログ Interest(顧客に商品・サービスを訴求し関心を引く)
↓
3.ホームページ Desire(顧客に商品への欲求があり、それが満足をもたらすことを納得させる)
今後のTwitter活用についてお伺いしたところ
「Twitterは継続するけれどTwitterに時間をとられ、最近おろそかになっているブログを充実させたい。」
「ブログには写真だけでなく動画を使って、難易度の低い革の洗濯やメンテナンスはユーザー自身で出来るような方法をお伝えしたい。」
実際、店頭でも1~2割のお客様には洗濯方法を教えてお持ち帰りいただくのだそうです。
「素人ではどうしても出来ないところはプロにお任せください」という姿勢と、情報はたくさん出した人の所にたくさん入ってくるものということもご理解されているのでしょう。
1、経営理念、2.本業の技術、3.戦略的ITマーケティングへの取組み
上記3つが上手く構築されている良い事例だと思いました。












