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ケータイマーケティングへの道

ケータイを使ったマーケティングについては、かなり以前(iモード1999年2月サービス開始以後)からその可能性が語られてきました。
ソフトバンクの孫氏は、今年6月の株主総会で「2008年は、モバイルインターネット元年である。それには、3つの理由がある。ケータイのCPUの速度が大きく進展したこと、通信速度が375倍になったこと、画面の精細度が約24倍に高まったこと。インターネットを見るのに適した技術的要素が揃ったといえる。」と述べています。

既にケータイは、生産年齢人口(15~64歳)のほぼ全員が持っているモノになっており、活用に成功した一部の企業では無くてはならない媒体に成長しています。

Cellphone_subscriber.jpg
                    出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


私はといえば、1年ほど前までケータイ活用に関してあまり興味がおきなかったのです。

もちろん新しい機種に交換した時は、操作をマスターするため一時的にあれこれ触りまくるのですが、パソコンと比べると、画面の小さいことや文字入力の面倒さがネックになってしまい、結局通話以外ではあまり使わないという状態でした。
所詮私にとってメインのIT機器はパソコンで、ケータイは数ランクしたのサブ機でしかなかったのです。

ところが、今年になって「パソコン=IT機器の王道」というのはパソコンを先に使いはじめた者の潜入感でしかないのかもしれないと感じ始めました。

確かにパソコンは画面が広いため一度に表示される情報量も多く見やすく感じます。また文字入力も一旦キーボードに慣れてしまえば、早くラクにおこなえます。
特にビジネスシーンでの効率化を考えると、Webサイトのブラウジングやその他の業務作業にはケータイよりパソコンのほうが圧倒的に優位なのは間違い有りません。

ただし、パーソナルを目的とした場合で考えてみると、ケータイに様々なメリットが浮かび上がってきます。
・ハードの価格が安い。
・いつでもどこでも使える
・いつも身体の近くにある。
・インターネット+多機能(カメラ、TV、クレジット、ナビ、ミュージック、ゲーム)


あの小さい端末にこれだけの可能性が含まれているわけです。
パソコンと比較すること自体無意味ではないかと思ってしまいます。(パソコンにとってケータイのメリットは全てデメリットになりかねないのですから)

先日、ある知人が引越を考えていて物件の下見に行ってきたと話していましたが、そんな不動産情報を探すために使ったのはケータイだったそうです。
そもそも自宅にパソコンは無くキーボード操作もできないと話していました。ですからその知人がインターネットが使える情報端末はケータイしかないのです。

また、私がお伺いしたお客様宅で新しいパソコン購入の必要性が出てきました。そしたらそこの30歳台の奥様がケータイを取り出すと素早く「ジャパネットたかた」のサイトに接続し、「この性能でこの値段なら」と言いつつ注文していました。

もうそんな時代なのですね。

最初パソコンに触れ、キーボードから文字入力した苦労を思い出してみると、よほど現在のケータイの文字変換のほうが優れています。

パソコンよりケータイを先に手に取った人からすれば、ケータイこそメインのパーソナルIT機器なのです。

個客化への対応が求められているマーケティングにとって、ケータイは確実にその優位性の距離を縮めていることを感じます。

 

自分の「消費行動プロセス」を検証

今月と来月は自分の購入体験をお話しします。

このごろ仕事の忙しさからすっかり趣味らしいものに縁遠くなっていました。
「生活に何かうるおいが欲しいなー」と漠然と考える日々だったわけです。
そこで、フッと昔の趣味を思い出したところ、あれよあれよという間にギターを買ってしまいました。

ということで、少し衝動買い的な自分の行動を冷静に見つめてみました。

まず最初に利用したのは、やはりネット。
Yahooオークションで該当するカテゴリーを丹念に見てまわることで、最近のギターの種類と特徴、相場がだいたいつかめます。

私の場合、あこがれブランドのひとつでボディが体にフィットしそうなOvation(オベーション)もしくはオベーションのエントリーブランドApplaus(アプローズ)にしようと決定。
ギター選びは体の一部になれるかどうかが最も重要と考えているため音色より形優先なのです。
次に、楽器店のサイトを見ながら新品で購入した場合の価格を何となく把握。

ここまで仕事を終えたチョットした時間で見ていたので、2週間ぐらいかけてました。

ネットが無かった時代なら楽器店に何度か足を運んだでしょうね。

途中、オークションに「これなら良いかも」と思える商品が出品されていましたが、「もしネックが反っていたら」「弦高が高すぎたら」など考えるとどうしても応札までいたらず。

「やはり楽器は実物に触れてみないと買えない!」という結論に。

そこで6月初めのヨメさん同行で日曜日市内の楽器店(パルコ内)に。
(なんとなく我が家では1万円位~の買い物は夫婦間の同意が必要)

あるある、これまでネットの写真しか見てなかったギターの現物が。やや興奮。

そこは落ち着いて店員さんに声をかけ、まずは価格の安い(実売3.8万円)Applausを弾かせてもらいました。
独特の形をしたボディは思ったとおりに体にフィットします。
(Applaus・Ovationいずれも「ラウンドバック構造」と言って、ギターのバックに「リラコード」という特殊な樹脂加工のグラスファイバーを球状に丸く加工した形になっている)

じつは、最も重要なのがネック部分。
これが手に合わなければどんな音が良くてもボツです。

「ウーンこれで良いかな?」と思いつつ簡単なコードを弾いていました。

すかさず店員さん、「こちらはいかがですか?」と1ランク上(実売5.0万)のOvationを持ってきました。

それを構えてみると、ネックの形が全然違う!
Applausは親指があたる部分が蒲鉾のように平均して丸くカーブしていたのに、Ovationは三角おにぎりのように膨らんだ部分がやや鋭角になっている。
やっぱり楽器は触ってみなければわからないものです。
人によって好みがあるかもしれないけど、私の手には断然Ovationのネックがフィットしました。

そうなると、1万数千円の価格差は吹っ飛んでしまうんですね。
店員さんの「ギター弾くのが20年ぶりとは思えないですね」と言うお世辞にも乗せられて
「これ下さい!」となったのです。

購入の整理してみると
1.Search(検索)ネットで検索

2.Attention(注意)商品情報収集(ブランド・機種・おおよその予算を把握)

3.Interest(関心)ギターを弾いているシーンを想像

4.Desire(欲望) 実際、店頭で試し弾きしてみると欲しくなる

5.Action(行動) 購入

6.Share 情報共有(購入した事を知人に話す)

機能というより感性で使う商品なので、触れなければ納得できなかった事があり、私の今回の行動プロセスは「SAIDAS」という流れでした。

久しぶりに街中をギターケースを抱えて歩く自分に違和感が‥‥。続く

 

サイト作りに問われる顧客目線(その3)

「サイトへの訪問履歴を確認し、訪問数や滞在時間を増やす活動」

サイトオーナーにとってサイトを立ち上げる過程は、楽しくもあり期待に胸をふくらませる一方、会社の戦略や戦術を見直さなければならないため、その情報の取捨選択には大きな労力を要する作業でもあります。(途中で投げ出されるケースも時折お聞きします)

このように苦労をして作り上げたサイトですから、本来は実店舗と同じように日々メンテナンスをおこなっていくことが重要なのですが、
「サイトオープン=完成」と思われるのか、運用については”さっぱり”ということがあります。

「サイトオープン=運用開始」で、スタートラインからインターネットの世界に飛び出した状態になったということです。

では、運用は何からはじめればいいのでしょうか。

私は以下の3つが重要だと思います。
1.検索エンジン対策(4月号で書きました)
2.アクセスデータの確認(5月号で書きました)
3.訪問者に求められる情報の提供

「PCで最も使う検索エンジンは?」(アウンコンサルティング、インデックス、ポイントオンは4月15日、3社共同で実施)のシェアでは
Yahoo 58% Google 38% その他4%となっており依然Yahooが第一位ですが、インターネット以外のメディアのGoogle露出度が増えてきており最近ではYahooに迫る勢いになっているようです。

各社が提供している検索エンジンには特徴があり、

『例えば、Googleであれば他ページからのリンク、Yahoo!(YST)であればタイトルやメタタグを含むキーワード記述とトピックとして関連があるページからのリンク、MSNであればアンカーテキストがコンテンツの中に記載されていること、などが特有の評価である。

検索エンジンのアルゴリズムを区別しておかないと、こちらでは上位表示されているのに、あちらでは下位のままだと、泣き言が出てしまう。』(出典:SEO塾 http://www.hyperposition.com/)

このように、検索エンジン毎に打たなければならない対策も変えていく必要があるようです。

また、最近検索結果の順位を判定する基準も変化がおきています。その主な事として
・アフェリエイトリンクが多いサイトは順位が低下
・古くからURLが変わらないサイトは順位が上昇
・サイトと被リンクのテーマの一致を重視する
 (被リンクとは、他ページから受けるリンクのことを指し、そのページの価値評価に使用される重要な要素。)

このような変化は、SEOやアフェリエイトが流行する中、極端なテクニックの乱用が増え、本来表示されるべきサイト(キーワードに見合うサイト)が表示されないようでは、検索エンジンの質の低下をまねきかねないので各社でこれを避ける対策がとられているようです。

こうみてくると、単にリンク数を増やしたり、SEOを駆使する表面的なテクニックには限界を感じてしまいます。
上記で3つの事が重要と書きましたが、私の考える重要度は3→2→1になります。

まず、
自社が想定している訪問者(ターゲット)に求められる情報がサイトに掲載されているのか定期的に見直して下さい。
そのときの指標として使うのがアクセス解析ツールで、各ページの訪問者数や滞在時間・反応数などで訪問者のニーズに応えているのか確認していきます。

その作業を繰り返しおこなった結果として訪問者を増やし、サイトの信頼性を高め、検索エンジン上位に表示されていくサイト作りが本来の姿ではないかと思います。
時間がかかる地道な作業ですが、急がば回れと言うことで。

 

サイト作りに問われる顧客目線(その2)

「お客に信頼され、アクションをしていただけるサイト作り」

前回はSEO対策を施すことで、GoogleやYahooなどの検索サイトから自社サイトに見込み客を誘導する事について書きました。
このように多くの競合サイトの中から訪問して頂くためには、しっかりとした施策が必要です。
そして次は、一旦訪問して頂いた客を自社サイトから逃さない仕組み作りが必要になります。

■直帰率を確認する
あなたのサイトでは、せっかく訪問してくれた大切な見込み客を、簡単に他サイトに持って行かれている事はないでしょうか?

よく訪問数だけを見て一喜一憂されるサイトオーナーがいらっしゃいます。

たとえ、サイトに多くの訪問者があったからといってそれだけで安心してはいけません。たとえたくさんの訪問者があっても、サイトを見て内容に不満を持ってすぐに帰ってしまう訪問者ばかりだったら、いくらアクセス数が上がっても成果には結びつきません。
このように1ページだけを見てサイトを去ってしまうことを「直帰」といいます。

直帰率=直帰数÷訪問数

これらの事はアクセス解析ツールを使って確認することが出来ます。
自身の行動に置き換えてみても、検索サイトと表示されたサイトを上から順に移動しながら気に入ったサイトを見つけていくという行動をされていませんか。

このように
「Webユーザーはヒマだからネットを見ている訳ではない」ということ知っておかなければならないのです。
時間があればブログを書いたりニュースを見たりと他に見なければならないものが沢山あるのです。そこに自分の求めている情報がないと判断すればすぐに移動していくものなのです。
一度、自社サイトを直帰率50%以下を目安として確認してみましょう。

もし、直帰率が50%以上だった場合どのような事が原因だと考えられるでしょうか。

1.画像やFlashが多用され表示が遅い。
2.デザイン・情報が信用できないページの見かけになってしまっている。
3.キーワード検索からの来訪したのに、そのキーワードが見つけにくい。
4.情報が古い。

など、つまり訪問者を満足させるコンテンツが無かったということになります。

■実店舗とサイトの違い
サイト訪問者を逃さないためには、できれば実店舗と同じような接客応対がベストなのでしょうが、両者にはいくつかの違いがあります。

実店舗では、一度来店することでそこには人と人とのコミュニケーションが発生するため、互いに「遠慮」や「有り難い」「お返ししたい」などの気持ちが働くので、
「店員の対応が良かったのでここで買おう」とか
「断り切れなかったので契約してしまった」などの心理が働くとされています。

ところがWebサイトではこのような心理は期待できません。店に入るのも出るのも自分の思いのままにできるからです。

Webサイトでは人間のように客の顔色を見ながら臨機応変に接客することは出来ないという欠点があります。しかし、訪問者が欲している情報を表示してあげることで、店舗に近いサービスを提供できる仕組みをつくればいいのです。

そのためには、あらかじめターゲットを絞り、そのユーザーの心理を徹底的に理解することに、しっかり取り組まなければなりません。

 

サイト作りに問われる顧客目線(その1)

「お客に自社サイトの存在を知らせる活動」

インターネットの普及により、現在Webサイトは企業の単なる告知媒体(電子パンフレット)とした使われ方だけでなく、会社の有能な営業マンとして見込み客を発見したり、顧客との関係を高めるための重要な役割が求められていると考えられます。

ところが、数多(あまた)あるWebサイトのどれだけがこのような役目を果たしているでしょうか?

大企業が大金を投入して作った有名サイトでも、あっという間に閉鎖に追い込まれている状況で、ビジネスで本当に成果を上げているサイトはほんの一握りなのです。

そこには、顧客目線(ユーザビリティ)を重視する配慮が足りなかったためではないかと思います。

私たちのような小資本で顧客目線に基づいたサイトを構築するにはいくつかのポイントを押さえておかなければなりません。

成功するサイト作り3つのポイント
1.お客に自社サイトの存在を知らせる活動。
2.お客に信頼され、アクションをしていただけるサイト作り。
3.サイトへの訪問履歴を確認し、訪問数や滞在時間を増やす活動。

1.の中心となるのがサーチエンジンマーケティング(SEM:Search Engine
Marketing)と呼ばれるもので、インターネット利用者の多くが利用している検索サイト(Google・Yahooなど)から自社サイトに訪問を促す施策活動全般を指します。
これを有効に行うには、まずお客に自社サイトに訪問することで、どんな情報が得られるのか利用者にハッキリ伝えなければなりません。

競合他社と比較して何が違うのか、このサイトに訪問することでどんなメリットが得られるのかなど、他人に伝えなければ誰も見向きもしてくれません。
自社の強みのことを、経営用語では「コア・コンピタンス」(他社に真似できない核となる能力のこと)といいます。

そこで私の経験ですが、サイト制作の依頼でお話しさせていただく中で、経営者自身がコア・コンピタンスを把握していないケースに出くわします。

考えていることが言葉として表現しにくいというケースはあるかもしれませんが、「SWOT分析」などの手法を使い、外部に自社の特徴を分かりやすく告知できる内容(キーワード)にまとめておく必要があります。

検索エンジンでは、各サイト内に書かれたキーワードを元に、検索結果表示の順位を決定しているといわれています。
それだけキーワードは重要なのです。出来ればキーワードはニッチなものが有効です。

例えば、「リフォーム」より「水漏れ」「詰まり」と言った具体的なものであるとか、最近では単一キーワードだけでなく、「地域名」「商品名」「サービス名」など複数の単語を組み合わせた複合キーワードが一般的です。

「ダイエット」であれば「寒天」「豆乳」「レシピ」などいくつか自社に合うものを発見していきましょう。
SEM対策は一足飛びに行うより、普段からコツコツとメンテナンスを行うことが実は一番の近道のようです。

また、インターネット上での告知活動とともに忘れてはいけないものが、名刺や、カタログへのなど紙媒体を使った接触手段です。

こちらも日頃から出会う人々に向けて、定期的な情報発信を仕組み(告知システム)としておこなうなど地道な活動が求められます。

このようにサイト作りを良いきっかけとして、もう一度じっくり自社戦略を練ることから始める事が重要です。

 

サイトの成果アップはアクセス解析から

かつてWebサイトの多くに「あなたは○○人目のお客様です」などとして当該ページ上にアクセスカウンタが表示されていたのをよく見かけました。

「自社のサイトがどれだけの人に見てもらっているのか?」というサイトオーナーが一番気になるところを表示してくれる大切な役目があったのです。

ところが、最近のサイトではほとんどにはその表示を見かけなくなりました。

通常オーナーはサイトオープンと共に最初に自社サイトを見つけてくれるための「SEO対策」(GoogleやYahooなどの検索サイトに上位表示されるようにする施策)を行い、出来るだけ多くの人の目に止まるよう努力します。

そして、一旦訪問していただいたら、ユーザに必ず見てもらいたいページに誘導し、最後は訪問者に注文や資料請求もしくは電話をしてもらうなど、オーナーが期待する成果(サイト目的)を達成することが重要になります。

そこでオーナーがしなければならない事が、サイトの管理運用になります。
その中でも最も大切なのが訪問者の行動調査、いわゆるアクセス解析なのです。

アクセス解析とはアクセスログ(訪問者履歴データ)を解析するということで、サイトを構成する各ページに専用タグを埋め込み様々なデータを収集することが出来ます。
このような手法が一般的になったため、アクセスカウンタだけでは集められなかった様々な情報も得られるようになったのです。

要するに、アクセス解析はその時点でのサイトの総合成績表のようなものです。
ですから、もし想定された成績が上がって無いならば、その原因を見つけ対策を打たなければなりません。

では、アクセス解析ではどのようなことがわかるのかというと。

・いつきたのか (訪問日時)

・何人きたのか (ユニークアクセス)

・何回目の訪問か (セッション数)

・表示されたページの合計数(ページビュー)

・いつごろきて、どれくらいそのページに滞在したのか (平均サイト滞在時間 離脱率)

・どんなキーワードからこのページにたどりついたのか (検索エンジン参照元、キーワード)

・どのサイトからたどりついたのか (リファラー)

・どんなプロバイダに加入している人がアクセスしているのか (地域情報)

・ページの中で、どんなコンテンツが注目されているのか(ページビュー、平均滞在時間)

・ホームページの中で、最初に見たページはどこか (ランディングページ)

・どんな経路でホームページを閲覧して、どんなコンテンツに興味を持ったのか (ページビュー、サイト滞在時間)

・どんな環境(OS・ブラウザ)でユーザは見ているのか? (インターネット環境)

など、サイト全体を通してのユーザの閲覧情報を入手できることができます。そして、これらの客観的かつ具体的な情報から、ユーザの特性や傾向を把握することができます。

弊社では契約頂いたオーナーには毎月1回20ページ程度のレポートを提出して、課題解決に役立ててもらっています。

先日こんな事がありました。
ある会社のサイトで、出来るだけユーザに見てもらいたいページなのに、あまり数が上がっていないとのご相談を受けました。
サイトマップ(ページ構成図)を確認すると、そのページを見るためにはトップページから2回クリックしなければたどり着けませんでした。
そこで、トップページからワンクリックで表示できるよう修正をしたところ、翌月以降のそのページへのアクセス数が2倍に増えたことがありました。

これは非常に簡単な事例ですが、この程度の改善でも積み重ねていくことで、少しずつ成果の上がるサイトに育てていくことが出来るのです。

サイトは作ったら終わりではありません。成果を上げるためにも自社のサイトに最大の興味を持って「PDCAサイクル」の実践を行っていきましょう。

 

その商品が使われるシーンは?

昨日デパートの地下に立ち寄ったら、お菓子売り場は若い女性客で大変な賑わいを見せていました。
私には縁遠くなってしまいましたが、今月14日はバレンタインデーなのですね。

お菓子の売上のピークは秋から冬にかけての数ヶ月ということを聞いたことがあります。

中でもクリスマスとバレンタインデーは最大のイベントですから、いかに女性に気に入ってもらえるかが勝負なのでしょうね。

インターネットの中にも、菓子店によるショッピングサイトやお菓子に関する情報が無数に掲載されていますが、先日おもしろいサイトを見つけました。

あなたのハッピースイーツライフ「kashi-kashi.com」というお菓子ポータルサイトです。

コンセプトは「街のカフェ・スイーツショップや、オリジナルのお菓子レシピ、コンビニで見かける最新のお菓子、お菓子占いなど、とにかくお菓子に関するありとあらゆる情報を、きれいな写真とともにお届けする、お菓子のポータルサイトです。」

全国のお菓子情報、レシピ、など情報が盛りだくさんで楽しめる内容になってます。

中でも「めいっぱいのスイーツ フランスの旅」という企画ではパティシエの先生と読者がグループで、フランス・パリとブルターニュ地方を中心に、6泊7日のお菓子旅行に行くというものまであります。

もともと食べ物はその土地に行かなければ味わえないものだったのでしょうが、いまではお取り寄せが発達し、日本中で食べられるようになりました。
でもやっぱり、情報発信はまず地元からということですね。

ところで、これだけのサイトを運営しているのはどこなのでしょうか。

私は大手食品メーカーか、全国にある菓子組合かとおもいましたが、実はカメラメーカーのニコンなのです。

なぜニコンがこんなサイトを運営しているのでしょうか?

見るだけでも充分楽しめる内容ですが、kashi-kashi会員になると限定メニュー・特典を受けることが出来るのです。

さらに特にお菓子好きな人は「スイーツライター」という資格を取るとサイト内に自分のページを開設することが出来、その中で自分が見つけたお菓子を、写真と共に紹介できるのです。

ライターが投稿した記事の中で、公開された記事5回で5000円のギフト券がもらえる仕組みです。
ただし単に5回投稿すればいいというわけではなく運営事務局で選定された記事だけが掲載されるようになっています。

文章内容はともかく、写真のクォリティなどが選定基準ではないかと想像されます。

記事を見ると、かなり写真の取り方が上手いのです。
(私もかつてお菓子のサイトを作った際、沢山のお菓子を撮影した事があったので。)


ページの片隅にはさりげなくメーカーへのリンクと「お菓子が美味しく撮れる撮影テクニック集」のバナーがあり、そのページでは撮影技術を紹介しています。
被写体を女性の大好きなお菓子にすることで、女性にも本物のカメラ(ケータイでは無くて)を一台は持ってもらいたいということをさりげなくなの伝えているのでしょう。

サイト全体は、売り手(お菓子メーカー)側の情報は全く無く、消費者側からの情報で構成されており、消費者参加型メディア(Consumer Generated Media)とされるWeb2.0を意識した作りになっています。

カメラ屋だからカメラの情報だけを発信するだけではなく、その先にあるシーンを想像していくことで、このようなサイトが出来上がったのでしょうね。

 

2008年のITマーケティングと目標

今回は、2008年のインターネットマーケティングのトレンドがどうなっていくのか、私見たっぷりに書きたいと思います。

1.まずデバイスとしては、「ケータイ」に注目
2007年末に契約数がほぼ1億台に達し、消費者へ手軽にリーチ出来る媒体としてのポテンシャルは相当高いといえます。

私は、昨年まで屋外からPCでインターネットに接続するためにNTTドコモのPHSカードを使っていました。
ところが、このサービスが2008年1月7日に終了するというので、何となく解約するしかないかと思っていたのですが、解約案内をよくよく見ると、解約者への特典として、「ドコモのケータイならどの機種でも無料で交換します」というサービスが付いていたのです。

時、折しも最新機種905iシリーズが出たばかりで、「どうせなら新しい機種に」ということでSH700iからF905iに乗り換えました。

これまでケータイ自体、PCの補助デバイス位(所詮メール端末)にしか考えていなかった私は、正直その進化にハマッてしまいました。

従来からのインターネット端末機能はもとより、テレビ(ワンセグは乱れない)、音楽(FM送信機能が嬉しい)、カメラ、GPSなどかなりレベルが上がっています。
画面(3.2インチ)が大きくなったことで、特に画面サイズを必要としていたサービスが生きているようです。

ビジネス面での活用として、打ち合わせの会話を収録するボイスレコーダーにもなるし、PDFデータも閲覧できるので、そのうちプレゼンもPCではなくケータイでできるのではなどと思ってしまいます。

iアプリ(iモード対応携帯電話用のソフトウェア)も現状ではまだゲーム中心で、一般的なビジネス関連ではもう一歩という気がしますが、グループウェアなどが活発に使われたり、業種によっては専用ソフトが活用されており、さらなる進化に期待できそうです。

また、このような作業データを保存するメモリも1G~2Gとケータイとして充分な容量が使え、メディアの価格も半年前と比べると半額以下になっているようなので、今後マーケティングの対象としてケータイという媒体は絶対無視できないと思います。

2.「さらなるクチコミニュケーションの発達」
ブログやSNS、ショッピングサイト内レビューで増大するクチコミマーケティングですが、大企業などでは「2008年はクロスメディア活用が増える」と予想されています。

まず静かにネット動画などを用いたバイラルキャンペーンからはじめ、ブログで噂が広まった段階でテレビCMを流し、それを見た人がブログに書き込む、またそれを読んだ人がまたブログに書き込んだり、動画を見るという「循環」を作り出す仕掛です。

小さな企業ならテレビCMはさておき、低コストで利用できるブログや動画配信などと、チラシをセットで活用するクロスメディアで考えていきたいところです。

3.SEM(サーチ エンジン マーケティング)
Web2.0時代に本格突入した昨年、各社のテレビCMの最後には「○○→検索」というように、商品やサービスの詳細はネットで確認させる流れが一般的になりました。

それにより、中小企業のサイト管理においても検索キーワード設定の重要性はよく知られるところとなり、検索上位表示のための施策についての要求はふえています。

ただし忘れてならないのは、せっかくお越しいただいたユーザーをお迎えできる体制(デザイン、魅力、コンテンツ等)が整っていなければ成功とは言えないということです。

定期的にアクセス状況を確認し、必要に応じたコンテンツの見直しを行うことが基本です。
グーグルなどの検索エンジンは高機能化し、下手な仕掛けでの上位表示対策は命取りになりかねません。

ここは、原点に立ち返り、お客様に役立つコンテンツを継続的に発信することを考えていきたいところです。

4.サイト作りにおけるコンセプト・デザイン・コストのバランス
これは今年弊社がサイト制作会社として強化したい分野です。

ビジネス戦略からはっきりとサイトコンセプトを導き出し、インターネットの道具としてユーザビリティ(使いやすさ)を考慮したデザインに落とし込む作業です。

戦略立案からPCやネットワークの知識、デザイン、また上記したようなITマーケティングなど今や、サイト作りに必要なスキルの守備範囲は驚くほど広がっています。

1社で全てを満たすことは容易ではありません。

より良いサイト作りには、各分野の方々に協力いただくこと、そしてクライアント様と信頼を築いていくことしかありません。

今年もなにとぞ宜しくお願いします。

 

Web2.0でマーケティングが変わる!

「Web2.0」という言葉はご存じでしょうか?

昨年頃からこのキーワードをタイトルに使った本が、本屋さんにはIT関連コーナーだけでなく経営書のコーナーにも置かれているのでご覧になったことがあるかもしれません。
「Web2.0」が今マーケティングの世界を変えつつあるということについて書いてみます。

 かつては「インターネットはよく分からないから使えない。使わない。」とおっしゃる経営者が結構多くいらっしゃいました。 しかし、インターネットはこの10年でIT技術に詳しい人から、技術のことなどほとんどわからないという人にまで普及してきました。

インターネットの仕組みに詳しくなくても、メリット、デメリットさえ認識すれば、こんな便利なツールはありません。
例えば、携帯電話を使っていている人が、無線通話の仕組みを知っているのかというと、ほとんどの人がそんなことは知りませんし、知る必要もありません。 携帯電話があれば、どこにいても離れた相手とコミュニケーションが簡単に出来る。それも安く。ただそれだけです。
インターネットだって同じです。

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広告におけるデジアナの使い分け

私たちのような小さな会社は、コスト的にも人海戦術的なリアルの営業活動を十分に行うことが出来ません。したがって、人手をかけない営業手段としてツールを使った集客販促戦略が必要になります。
その代表的な物がチラシやカタログであり、最近ではインターネットを活用したものになるでしょう。

一時期インターネットが注目を浴びた頃、これからの営業ツールはホームページですべてがまかなえるといった風潮があり、従来の紙媒体のメディアは無くなっていくのではないかという事も考えられていた感がありました。

確かに、90年代後半から国で策定されてきた国家IT戦略の中では、官庁の処理業務をIT化し、そこで発生する文書類もすべてデジタル化していくという形で、諸官庁や地方自治体の事務の省力化を行い、2000年くらいからデジタル化への流れが一気に加速してきた事で、情報発信(広告)の手段としてもアナログからデジタルへ向かうと考えられたのも理解できます。

あれから数年、実際広告の現状はどうなっているでしょうか。

詳しいデータをとって調査したわけではありませんが、私の見ている限り、新聞折り込み、フリーペーパー、DM、FAXDM、などのアナログ媒体が減っているという印象は受けません。それより逆に増えているのではないでしょうか。

なぜでしょうか?

それは、アナログとデジタル媒体が現場で試され、ここに至って様々なシーンにおける効果(特徴)が実績として理解されてきたからでしょう。

ネット通販の最大手パソコン販売会社のDELLでさえ、数年前から定期的にDMやFAXDMによるアナログ的情報発信がされています。それもしつこいぐらい。
アナログ媒体の重要性を意識している表れです。

企業規模に関わらず広告を営業の主体として売り上げをのばしている会社は、デジタルとアナログ媒体をうまく組み合わせて使うマーケティング計画が必要になっていくでしょう。(メディアミックス)

アナログとデジタルそれぞれの情報発信媒体の特徴を表(続きを読むへ)にしてみました。
それぞれの特徴をしっかり把握してツール作りを行ってください。

<広告におけるデジアナ媒体比較表>

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馬場口 一利 

(有)正文堂 代表
熊本商工会議所ITエキスパート くまもと商売繁盛クラブ 会員
CALS/ECインストラクター
OCPビジネスプロデューサ


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